ネット祝電とアメリカ海軍無線情報センター 2
前回に引き続き、今回のネット祝電もアメリカ海軍無線情報センターについて。
昭和16年12月初めに日本海軍の暗号が変わり、アメリカ軍はJN25B暗号(日本海軍戦略用の呂暗号)の解読に苦心惨憺していました。
電文はまず暗号コードに組まれ、それを5桁の数字10万個の乱数表を使い、すでに暗号になっている電文を係員が換字します。
アメリカ側は、まずこの換字暗号を解いてからでないと元の暗号文に手をつけることができません。
さらに別の仕掛けもありました。
然るべき作戦の目標地点がMO(モレスビー)、MI(ミッドウェー)、AL(アリュウシャン列島)などの略号表で表わされていました。
JN25システムでは、2個ないし3個の文字を組み合わせたものが、作戦計画ばかりでなく「地点略号」として使用されていました。
日本語の電文には、冒頭と末尾に特定の言葉「オワリ」などが使われる場合があります。
これは特に外交暗号に使用頻度が高いものです。
こういう言葉が現れると、暗号のどこに頭や尻尾が隠れているのかを見つけ出すよい手掛かりになりました。
またオーストラリアの地名を符号化するのを怠っていたため、何度も繰り返し使われる特定の地名が貴重なヒントを与えることになったのです。
日付や固有名詞の取り扱いにも同様の不注意がありました。