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2010年09月 アーカイブ

ネット祝電とアメリカ海軍無線情報センター

今回のネット祝電は、アメリカ海軍無線情報センターについて。


太平洋戦争開戦後約半年、日本海軍が太平洋上で暴れまわっている時、アメリカ海軍の暗号解読班は日本海軍の暗号解読に苦闘していました。


日本艦隊の無線を傍受して暗号を解読するためには、カタカナの和文モールス電信の技術と、日本語を翻訳する語学が必要です。


戦前、アメリカ海軍は日本語の語学コースを日本に開設して習得させていました。


昭和16年秋には閉鎖されましたが、受講した5名の海軍語学士官たちは艦隊無線班に配属され、日本艦隊の無線通信を常時聴取する任務を与えられて、傍受基地に配属されていました。


日本の電信文は、主にカナ文字と数宇で構成されています。


アメリカ海軍は、電信員がこれを傍受するためにカナ文字のモールス符号と国際的なモールス符号の両者に熟達した電信兵を養成していました。


その中には、日本の電信兵が電信を送信する際の固有の特徴(人の音声や筆跡のように電鍵をたたく電信兵の個々に特徴がある)を研究し、呼び出し符号の発信者を特定し、場所を突き止めるといった緻密な仕事もふくんでいました。


傍受所のベテラン通信員は、敵の暗号送信者のモールス電信の打ち方の強弱、リズムを聞きわけ、誰が送信しているのかを突き止める事さえできたのです。


アメリカの傍受者は発信者を推定することがよくあり、特定の発信者には旧友のような親しみを感じて、艦から艦へとその跡を追い、通信解析の資料にもなっていました。

ネット祝電とアメリカ海軍無線情報センター 2

前回に引き続き、今回のネット祝電もアメリカ海軍無線情報センターについて。


昭和16年12月初めに日本海軍の暗号が変わり、アメリカ軍はJN25B暗号(日本海軍戦略用の呂暗号)の解読に苦心惨憺していました。


電文はまず暗号コードに組まれ、それを5桁の数字10万個の乱数表を使い、すでに暗号になっている電文を係員が換字します。


アメリカ側は、まずこの換字暗号を解いてからでないと元の暗号文に手をつけることができません。


さらに別の仕掛けもありました。


然るべき作戦の目標地点がMO(モレスビー)、MI(ミッドウェー)、AL(アリュウシャン列島)などの略号表で表わされていました。


JN25システムでは、2個ないし3個の文字を組み合わせたものが、作戦計画ばかりでなく「地点略号」として使用されていました。


日本語の電文には、冒頭と末尾に特定の言葉「オワリ」などが使われる場合があります。


これは特に外交暗号に使用頻度が高いものです。


こういう言葉が現れると、暗号のどこに頭や尻尾が隠れているのかを見つけ出すよい手掛かりになりました。


またオーストラリアの地名を符号化するのを怠っていたため、何度も繰り返し使われる特定の地名が貴重なヒントを与えることになったのです。


日付や固有名詞の取り扱いにも同様の不注意がありました。

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